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2009.10.05 Monハゲタカ [movie]

こんな国に、だれがした。
かつて徹底した合理主義で幾多の企業を買い叩き、“ハゲタカ”の異名をとっていた鷲津政彦(大森南朋)。相変わらず閉鎖的で不透明な日本のマーケットに絶望し、海外生活を送る鷲津の元へ、盟友・芝野(柴田恭兵)が訪れる。芝野は、日本有数の大手自動車会社に対する、豊富な資金力を持つ中国系巨大ファンドの買収を察知し、鷲津にこの危機を救ってほしいと頼みに来たのだ。この巨大ファンドの命を受けたのは、“赤いハゲタカ”劉(玉山鉄二)。かつてニューヨークで鷲津のもとで働いていた男だった。大手自動車会社に買収を仕掛け、鷲津に真っ向から戦いを挑む――。“日本買収”ビジネスをめぐる二人の男の野望と挫折を描いた傑作TVドラマが映画化。史上最大のマネー戦争がいま、始まる。
当初はもっと早く公開される予定が、昨年のアメリカのサブプライムローンショックなどにより、ドラマの背景となった経済状況が劇的に変化したことを受け、撮り直し。
映画化するほど内容は濃くない。誰が見ても解りやすいよう作られている。ドラマファンは物足りない印象を受けるだろう。内容も上手い様小振りに纏まる。鷲津政彦、劉一華の戦いにも深みは感じられない。期待が非常に大きいだけに残念な作品に終わる。だが愛国心を最後まで訴え続けたこの作品は、今の日本に最も必要なのかもしれない。
もう新しい鷲津政彦に会えないのが悲しい。
2009.05.08 Friビバリーヒルズ・チワワ [movie]

迷い犬探しています。
ビバリーヒルズでセレブ犬として暮らすチワワのクロエ。クロエの世話を託されたレイチェル(パイパー・ペラーボ)は、クロエを連れてメキシコ旅行へと向かう。しかし、クロエは犬の窃盗団に誘拐されて闘犬場へ。どうにか逃げ出したクロエだったが、見知らぬ土地でノラ犬としての生活を送るハメになってしまう。
クロエの冒険。逃げれば逃げるほどセレブを落としていく話。口元の不自然さはすぐに慣れるが、全体のCGには違和感を覚える。ただ犬はやっぱり可愛い。
2009.04.21 Tueありふれた奇跡 [drama]

ある日、わたしたちは、ひとりじゃなかった。
このドラマはある男女とその家族を中心に描かれる。とある日の夕方、駅のホームに立っている中年男。たまたまその場に居合わせた男と女は、その中年男が列車に飛び込もうとしていると感じ、とっさに突き飛ばす。しかし、中年男は死ぬつもりなどまったくなかったと言い、二人を強く非難する。ここからドラマはスタートする。二人が、中年男が死のうとしていると感じたのには訳があった。男と女には互いに人には言えない心の傷がある。それでも二人の距離は少しずつ近づいていく。
■12年ぶり「時代から外れるのが作家」
脚本家の山田太一さんが12年ぶりに手がけた連続ドラマ「ありふれた奇跡」(フジテレビ系、木曜後10・0)が8日、スタートする。「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」など多くの名作を残してきた山田さんだが、今回の作品について、「僕にとって最後の1本となる連ドラだと思う」と話す。(松本明子)
記事本文の続き 「時代の流れが僕の書き方と合わないのかな、と。作家がどの時代にも適応していくということはみっともないことで、時代から外れるのが作家。ただ、テレビドラマに絶望はしていない。まだまだ新しいメディア、希望があるとは思っています。単発ものは書いていきたい」
12年という長いブランクの理由について、山田さんは淡々と話した。
「ありふれた奇跡」は、心の傷を抱える2人の男女(仲間由紀恵、加瀬亮)がある“事件”をきっかけに知り合い、交流を深めていく姿を描く。これまでも器用に生きることができない人々を数多く書いてきたが、今回は「マイナスを背負った男女の話ですが、最後は希望で終わる」。新しい試みとして「キャラクターをくっきりさせないように、リアリティーのなさ」を強調しているという。
主演の仲間については「華」、テレビドラマ初出演となる加瀬については「いまの社会に適応できない、できなさそうな部分を持っている人かな」と分析する。
現在、74歳。貧しかった戦中戦後を過ごしてきた。「今は奇跡のような時代なのに、どうして自殺者が年間3万人も出るんだろう」と素朴に感じる。そうした疑問が作品につながった。
前クールの連ドラ「風のガーデン」の倉本聰さん、亡くなった向田邦子さんらと並び戦後のテレビ界を代表する脚本家の一人である。ここ10年の間にも単発作品「星ひとつの夜」(フジ)「本当と嘘とテキーラ」(テレビ東京)などの佳作を残している。
「63歳のとき、10年後は死んでいると思ったけど、生きている(笑)。僕は携帯のメールなどはまったくやらないのですが、テクノロジーというものは倫理がなく、歯止めが利かない。いつか人間が壊れてしまうときがくるのではないかと思ってしまう。年寄りの愚痴かもしれませんが。時代とともに風俗は変わっていくが、人はそうは変わらないでしょう。そこを信じないと書けないし、せりふも出てこない」
「ありふれた奇跡」は、そんな思いを胸に臨んだ作品である。
時流の逆をいく脚本と演出が非常に心地良く流れる。ストーリーはいたって単純だが、印象に残る数々の言葉により深みを生み出している。そしてそれを語る人物達も素晴らしい。久しぶりに響きを受けた作品である。終わってしまったのが非常に寂しい。
2009.03.17 Tue銭ゲバ [drama]

銭ずら。
長野県松本市で生まれ育った蒲郡風太郎は、左目に生まれつき醜い傷が有った。父親は最低のろくでなし、母親は気だては良いが病弱。それゆえ家庭は極貧で、ときには5円の金も無いほどであった。貧しいながらも懸命に生きてきた風太郎にとって、心の支えとなっていたのは、母親と風太郎に優しく接する近所の青年であった。しかし、治療費が払えない母は病死、自暴自棄になった風太郎は盗みに走り、それを咎めた青年を手にかけてしまう。それを機に、風太郎は生まれ故郷を飛び出し、成長して大企業の社長一家に取り入って、陰で金銭の為に殺人を繰り返すことになる。遂には、社長一家を死に追い込み、企業の乗っ取りに成功し、政界進出も果たす。しかし、栄耀栄華を極めた風太郎は、誰もが予期せぬ末路を辿ることになる。
死ぬ間際の妄想。とても深く悲しい。風太郎は残虐な殺人者である。許されるということなど決してない犯罪者である。だからこそ、「でも」、「だとしても」、という言葉に、道徳的な間違いを感じる。しかしそれでも、彼が爆死したとき、実に「無念」。そんな言葉が、私に浮かんだ。
本当はそうだ。本当はこうだ。本当はここにいた。本当はそこに居るはずだった。現実は妄想となり、妄想は現実となる。俺はここにいた。ここにいるんだ。本当は、ここにいるはずなんだ。
最後に風太郎が語る。どこかに俺のような奴はいる。間違ってはいなかった。しかしそれは巻き戻しにより語られた。そこで何を意味するのか。弱かった自分を、プライドで打ち消したのか。
ドラマの限界を感じたが、それを残念に思うということは、とても満足しているともとれる。風太郎のおかげで幸せになった人間もいる。それを忘れてはいけない。今の時代、贅沢病現代人の胸を叩く物語だと信じたい。自分も含め。感動しました。
2009.03.03 Tueドアラのひみつ [book]

かくさしゃかいにまけないよ。
名古屋の人気者が、全国のアイドルに!動画投稿サイトなどで 謎の大ブレイク中。人気暴走中の中日ドラゴンズのマスコットキャラクター、ドアラ。キモかわいいからクセになっちゃった人、野球はあまり知らないのに、ハマってしまった人が増殖中。そんなドアラが、本を書きました!
本書では、ドアラがじぶんの思いをすなおにペンにぶつけています。恋、悩み、体型、まゆ毛、食事、冬の生活、この国の行く末、海の向こうへの思い。そして、ドアラが大人の人生相談を受けたり、絵を描いたり、電車に乗ったり、特訓したりと大活躍。ドアラの知られざる「ひみつ」が次々と明らかになります。
また、ドアラのなかよし、森野将彦選手も「ドアラに言っておきたいことがある」と登場!自称日本一のドアラマニアの石黒哲男・中日球団広報による心温まるメッセージ、チアドラゴンズによるドアラの「欠席裁判」も掲載。全国ドアラ党ならびにドアラチーム、待望の一冊。
いや私は名古屋人です。笑。文句なしに可愛い存在ですので。笑。
2008.12.21 Sun20世紀少年 [movie]

「終わり」が始まる。
日本が高度成長期のまっただ中の1970年代。夢と希望に満ちあふれた時代。少年たちが空想した世界。地球滅亡をもくろむ悪の組織、東京を破壊し尽くす巨大ロボット。世界は混沌とし、滅亡に向かっていく。それに立ち向かい地球を救う、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たち。こんな下らないストーリーを“よげんの書”と、少年たちは名付けた。大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。
しかし、1997年、コンビニエンスストアを営む主人公のケンヂは、お得意先一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、その記憶を次第に呼び覚まされていく。そして、世界各地の異変が、昔幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。出来事に必ず絡んでくる謎の男“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。
役名 キャスト
ケンヂ 唐沢寿明
オッチョ 豊川悦司
ユキジ 常盤貴子
ヨシツネ 香川照之
マルオ 石塚英彦
モンちゃん 宇梶剛士
ケロヨン 宮迫博之
ドンキー 生瀬勝久
ヤマネ 小日向文世
フクベエ 佐々木蔵之介
田村マサオ ARATA
敷島ミカ 片瀬那奈
アルバイトの店員・エリカ 池脇千鶴
漫画家・角田 森山未來
コンビニの本部教育員 徳井優
市原節子 竹内都子
木戸美津子 洞口依子
血まみれの男 遠藤憲一
ヤマさん 光石研
ヤン坊・マー坊 佐野史郎
オリコー商会の社長 ベンガル
遠藤チヨ 石井トミコ
チョーさん 竜雷太
万丈目胤舟 石橋蓮司
神様 中村嘉葎雄
キリコ 黒木瞳
役名未発表
藤井隆、山田花子、鈴木崇大(タカアンドトシ)、三浦敏和(同)、中田敦彦(オリエンタルラジオ)、藤森慎吾(同)、藤井フミヤ、竹中直人、石橋保、布川敏和、入江雅人
日本映画としては初の3部作構成で、3作の総製作費が60億円という破格のスケールで贈る、この初秋、必見の映画が『20世紀少年』だ。原作は『YAWARA!』『MONSTER』などのヒットコミックを次々と生み出している浦沢直樹。監督は『TRICK』『明日の記憶』などのヒットメイカー堤幸彦。
映画化は難しいのではないかと原作。しかし実に忠実に再現されている。出演者のチョイスも非常に正しく、完全コピーで挑んだ監督は大正解。というところ。
2008.09.30 Tue崖の上のポニョ [movie]

生まれてきてよかった。
海を臨む崖の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、瓶に入り込んで動けなくなっていたさかなの子・ポニョを助けた。一緒に過ごすうちにお互いのことを好きになる2人だが、ポニョの父親・フジモトによってポニョは海へ連れ戻されてしまう。それでも宗介を想い、人間になりたいと願うポニョは、妹たちの力を借りてフジモトの蓄えた魔法の力を盗み出し、再び宗介の元を目指すが。
作画は全編においてCGを廃し、手書きでの表現に拘った。荒れた海のシークエンスでは、手書き故のダイナミックさが十分に発揮されている。海に沈んだ街の上を宗介とポニョの乗った船が走っていくシーンも印象的だ。しかしいたる箇所の説明が十分になされないまま、物語は夢のように進み、世界名作劇場のように終わる。伝えたい事がまったく見出せない残念な作品。
2008.06.19 ThuHERO [movie]

あいつが帰ってきた。
東京地検・城西支部の検事、久利生公平は、同僚の芝山が起訴した事件の裁判を任される。容疑者が既に犯行を認めていたが、初公判でいきなり無実を主張し始めた。担当弁護士は、刑事事件無罪獲得日本一の弁護士、蒲生一臣。豪腕弁護士として名を轟かしている蒲生は、様々な戦術で久利生を追い込んだ。東京地検特捜部の黛検事が、有益な情報をもたらすが、あくまで自分の力で事件を解決しようとする久利生は、事務官の雨宮と奔走する。
印象に残らない作品。2時間物のテレビスペシャルでもよかった。要の法廷シーンが軽い。人物に絡んだ内容も軽い。韓国ロケの意味の無さ。小ネタは多いが纏まりが無い。ただ木村拓哉に関して、今期ドラマ「CHANGE」よりはしっくりとくる演技。その格好よさは異常過ぎ。笑。
2008.06.10 Tueプラダを着た悪魔 [movie]

君の変わりは5分で見つかる。
大学を卒業し、ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまった!それは一流ファッション誌RUNWAYのカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント。しかし、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった!ミランダの要求は、悪魔的にハイレベル。朝から晩まで鳴り続けるケイタイと横暴な命令の数々、その上センス、ゼロ!!と酷評され、アンディはこの業界が努力とやる気だけでは闘えないことを思い知らされる。キャリアのためとはいえ、私生活はめちゃめちゃ。カレの誕生日は祝えないし、友達にも愛想をつかされる。この会社で、このままでいいの?私って、本当は何をしたいんだっけ?
ゾクゾクとさせる映画。全てが心に残る。女性が見なくてはいけない作品。ただのサクセスストーリとは違い、心を抉られる。こんなときに文章能力が下手だと、どう伝えていいのか困ってしまう。
アンディは本当の目的とは外れた就職をするものの魅了されていく姿を映す。それを周りの仲間は異物ととる。映画を見る限り、私としてはアンディが非常に可哀想でならなかった。理解者がいない状況で自分を捕らえてとは無理がある。どちらかといえばエミリーに好感を持てる。彼女は憎まれ口を叩くがアンディの邪魔は一切しなかった。というよりも、この映画に登場する人物は全て良い人だ。それが尚良い。エミリーのダイエット中の言葉は非常に好感が持てる。シュウウエムラの名が出た時は少し笑った。ファッションは最高。羨ましい。ミランダの台詞も心に残る。そのブルーを作ったのは?ドルチェさんのスペルは?彼女は本当に美しくなる。
2008.04.15 TueGOAL!2 STEP2 ヨーロッパ・チャンピオンへの挑戦 [movie]

夢を駆け抜けろ。
ニューカッスル・ユナイテッドの人気選手となったサンティアゴ。ロズとの結婚式の準備も着々と進んでいたサンティアゴに、レアル・マドリードへの移籍の話が舞い込む。反対するロズを説得し、マドリードに移り住み、ベッカムやロナウドらチームメイトに迎えられた。しかし、豪邸のような家を買い、高級車を乗り回す彼を、ロズは複雑な気持ちで見つめていた。ある日、サンティアゴの前に弟だと名乗る子供が現れた。
イングランド・プレミアリーグの誓いが好評な反面、批評が多いこのヨーロッパ・チャンピオンへの挑戦。本物サッカーファンの目は誤魔化されなかったのか。滑稽な作品と意見多数。サンティアゴがゴールを決めてこその映画だと思うのは私だけか。