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2005.12.07 Wedレキシントンの幽霊  [村上 春樹]

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さめない夢なのか、さめてからが夢なのか。

古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか。椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極などへ行こうとしたのか。次々に繰り広げられる不思議な世界。

いつもながら孤独で、素晴らしい作品ばかりでした。「トニー滝谷」は勿論の事、「沈黙」はとても深い作品だったと思います。唸りました。長い長編を読んだような、そんな思いを受けました。村上春樹氏にしては珍しく「現実」を描いた作品です。もしかしたらある種の境目を隔て、「幻」と「現実」のわずかな隙間を、私たちに見せたかったのかもしれません。何もかもを失うという事とは。

「僕が怖いのは青木のような人間ではありません。僕が本当に怖いと思うのは、青木のような人間の話を無批判に受け入れて、そのまま信じこんでしまう連中です。自分では何も生み出さず、何も理解してないくせに、口当たりのよい受け入れやすい他人の意見におどらされて集団行動する連中です。(中略)沈黙が冷たい水みたいになにもかもにどんどんしみこんでいくんです。そして沈黙の中でなにもかもがどろどろに溶けていくんです。そしてそんな中で僕が溶けていきながらどれだけ叫んでも、誰も聞いてはくれないんです」沈黙より。
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posted by:15:13 trackback:1 comment:4 

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