カ ミ ノ コ ド モ タ チ ハ ミ ナ オ ド ル 

home admin rss 

--.--.-- --スポンサーサイト [スポンサー広告]

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
posted by:--:-- 

2007.10.09 TueCatch Me If You Can [movie]

4125DFPHMGL._AA240_.jpg
捕まえられるもんならつかまえてみろ。

フランク・W・アバグネイルは両親の離婚を機に家を飛び出し、パイロット、医者、弁護士と華麗に変身を重ね、偽造小切手で数百万ドルという現金を手に入れる。その彼を追うベテランFBI捜査官のカール・ハンラティは、彼がティーンエイジャーと知り驚愕する。一見、華やかな生活を送るフランクを突き動かしていたのは、両親への一途な愛情だった…。60年代に世間を賑わせたアメリカの天才詐欺師、フランク・W・アバグネイルが自らの体験を記録した自叙伝の映画化。このストーリーに魅せられたレオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、スティーブン・スピルバーグ監督が集い、夢のような顔合わせが実現。

「監獄に入りたいか?」

「それなら僕を捕まえなきゃ」

ディカプリオ演じるフランク・アバグネイルは若干18歳。孤独と戦い、寂しさと戦い、大人に認めてもらえるのは、名声か地位か。とても寂しく悲しい話を、テンポよく軽快に仕上げている。

 幸せだった。何もかもが幸せだった。

 金が無くなれば愛もなくなるのか。あんなに温かかった家族がばらばらになってしまった。早く父に会わなければ。父に、母を迎えに行ってもらうよう頼まなければ。そうすればまた、家族一緒に暮らすことができるのかもしれない。でも僕には金が無い。切符を買えない。汽車に乗れない。ポケットをまさぐる。僕には金は無い。金は無いが、僕の16歳の誕生日、父がくれた、真っ白な小切手帳があった。

何もかも、ここから始まるんだ。

実在した詐欺師。何度も見て楽しみました。パイロット姿のディカプリオは相当美しい。顔、体、全てが許される着こなし。大好きです。
posted by:01:36 trackback:0 comment:2 

2007.02.05 Mon暗いところで待ち合わせ 乙一 [book]

4344402146.01._AA240_SCLZZZZZZZ_V57057410_.jpg
一人で生きていけるというのは、嘘だった。

目の見えないミチルの家に、殺人容疑で警察に追われたアキヒロという男が逃げ込み、気付かれないように潜むようになる。数日後、ミチルは誰かがいることを確信するが、「もし悪い人で、襲われるようなことがあったら、舌を噛み切って死ねばいい」と思い、気付かないふりを続ける。しかし、アキヒロは危害を加えるどころか、物音を立てないように潜んでいるだけで、むしろミチルが大怪我をしそうになるところを助けてくれたりする。そんな二人の奇妙な共同生活。

中盤までは作者のセンスに引き込まれた。しかしそれ以降、大体の落ちが予想でき、文体も最初のような簡潔さが薄れ、拘りすぎた回りくどさで疲れを残す。そこまでドラマ的にしなくとも、十分最後まで引っ張れる、力ある作品ではなかったか。淡々と深い。そんな魅力で始まる作品であるだけに、とても残念な気持ちになる。
posted by:22:28 trackback:0 comment:3 

2006.12.25 Mon陰日向に咲く 劇団ひとり [book]

4344011023.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg
アメリカ兵をぶん殴った話。

ホームレスにあこがれて本当のホームレスになってしまうサラリーマン、いわゆる秋葉系のアイドルおたく、男に遊ばれる自称カメラマンの卵の20歳の女の子、ギャンブルで借金まみれの中年男、浅草のストリップ劇場の売れない芸人。タイトル通り、“陰日向に咲く人々”を描いた素敵(すてき)にいじらしい5編からなる連作短編集。

彼の芸風そのままが小説になったような作品。短編の中でさらに章分けされている細かさにもかかわらず、全ての物語が少しづつ繋がっていき、一つの大きな物語となる。彼の神経の細やかさが伝わる。とても処女作とは思えない。慣れた仕事のように思う。しかし全編全章において少々解かりづらいところもある。次の作品では的確に的を示してほしい。それまでは迷路でもかまわない。単純なほど難解なのだ。私のような馬鹿には。
posted by:09:35 trackback:1 comment:0 

2006.12.23 Sat黒革の手帖 松本清張 [book]

4101109532.09._AA140_SCMZZZZZZZ_V1098082260_.jpg
きみは、馴れてないね。

元銀行員のOLだった原口元子が、一冊の「黒革の手帖」を手に入れ、その中に隠された秘密を元に銀座でクラブを開く。艶やかな元子の美貌に群がる男たち。その中で尚も、のし上がろうとする元子を待っていたものは。

最後のどんでん返しに度肝を抜かれる。女達の欲があまりに深すぎて恐ろしくなる。清張は偉大だ。しかしなにか痛い目を見たのだろうか。それほどに女を苛めている。主人公の元子に同情すべき点も多い。
posted by:11:16 trackback:0 comment:0 

2006.12.19 Tue町長選挙 奥田秀朗 [book]

4163247807.01._AA240_SCLZZZZZZZ_V54197778_.jpg
物事、死人が出なきゃ成功なのだ。

伊良部、離島に赴任する。そこは町長選挙の真っ最中。「物事、死人が出なきゃ成功なのだ」直木賞受賞作『空中ブランコ』から2年。トンデモ精神科医の暴走ぶり健在。

この3作目は登場人物全てにモデルが存在する。多少の変更程度で書かれているので、それが誰だかすぐに分かる。誰もが知るあの有名人達なのだ。アンポンマンを読んだとき、本物の彼に同情してしまった。カリスマ稼業を読んだとき、タイミングよく彼女のCMが流れ、ああ無理しているんだ、なんて自然体なんだろう、なんて思ってしまった。大きな何かを手に入れたら、大きな代償を覚悟しなければならない。何もかもを手に入れようと欲深くなったとき、キャパオーバー、手が震えだす。それが伊良部神経科を受診するときなのだろう。
posted by:19:20 trackback:0 comment:0 

2006.12.19 Tue空中ブランコ 奥田秀朗 [book]

4163228705.09._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg
人間の宝物は言葉だ。

人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に病院を訪ねてみれば、、、。ここはどこ?なんでこうなるの?怪作『イン・ザ・プール』から二年。トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。

直木賞受賞作です。前作の「イン・ザ・プール」から続けて読みましたが、やはり段々とインパクトは薄れていくようです。しかしながら私自身が先端恐怖症であり、登場人物であるやくざの猪野誠司の気持ちが痛いほどよく分かり、まるで自分が受診している患者のように読み進めてしまいました。まゆみちゃんの太い注射は絶対に嫌ですけど。笑。
posted by:19:00 trackback:0 comment:0 

2006.12.19 Tueイン・ザ・プール 奥田秀朗 [book]

416320900X.09._SS500_SCMZZZZZZZ_V1086340184_.jpg
いらっしゃーい。

伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖、、、訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。

伊良部医師の元に訪れる患者達。プール依存症、陰茎強直症、ストーカー被害妄想、ケータイ依存症、強迫神経症、、、最初は皆伊良部医師を全否定するところから始まる。しかしどうしてか彼のなすがままになり、そしていつのまにやら神経病から回復している。伊良部医師の十分に病的と取れるその破滅的行動を目の当たりにし、本物の神経病患者が驚いてしまうのか、呆れてしまうのか、こうはなりたくないと思ってしまうのか、いつも上手い具合に患者が立ち直る。それが面白い。ふと手にとって見た一冊が面白いととても幸せだ。何も考えず、軽めの一冊。
posted by:18:31 trackback:0 comment:0 

2006.11.07 Tue人間の条件 森村誠一 [book]

31152644.jpg
煉獄の現世を生き抜くための「人間の条件」とは何か。

片倉宏は結婚相談所のパーティで出会った仁科里美に求婚するが断られてしまう。失意の片倉の自宅周辺で起こったOL殺人事件の捜査に動き出した警視庁捜査一課・棟居刑事は事件解決の手掛かりすら掴めずにいた。そんな時、近所の川で魚が全滅したことに不審を覚え水質調査に乗り出した片倉が、恐るべき生物災害の存在と人為的な細菌散布の可能性を探り当てる。棟居は、片倉と新興宗教「人間の家」に関連した家出人捜査に携わっていた新宿署・牛尾刑事から情報を得てOL殺人事件の背後に潜む「人間の家」の危険な正体に気づく。

1995年3月20日に東京都の地下鉄で、カルト新興宗教のオウム真理教によって毒ガスのサリンが散布された無差別テロ事件を彷彿させる物語。とても救われない。今もまだ胸が痛む。

「オウム真理教が犯した主な事件歴」→......more
posted by:18:23 trackback:0 comment:0 

2006.10.05 Thuルージュ・ノワール 赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝 石田衣良 [book]

4198613087.jpg
逆転の確率は2分の1。赤か黒。人生の全てを、その一瞬に賭ける。

ギャンブルにはまって借金をかかえる映像ディレクター・小峰渉のもとに、池袋最大のカジノの売上金を狂言強盗する計画がもちかけられる。計画は成功、時給の1億円が手に入ると思った鼻先で金が奪われる。

池袋ウエストゲートパークをまったく知らない私が、外伝から読んでみた。予想以上に面白かった。スピード感がある。内容を理解しやすい。登場人物が個性あるキャラクターなので覚えやすくかぶらない。しかし無駄もある。小峰渉の彼女である香月が、相手に髪を切られただけで、無事部屋にいるシーン。流れ的にどうしても納得できなかった。かなり緊迫したシーンであるだけに、裏の絵を書けていないというのは、とても残念に思う。香月のキャラクターをどう捕らえていいか難しく、重要な役どころなのか、はたまたただの脇なのか、判断ができないままに終わった。しかし小峰渉の最後の賭けは、読み手も観客になることができ、緊張させられる。胸が高鳴り、赤か、黒か、思わず目をつぶりたくなうような文体に打たれる。
posted by:20:47 trackback:0 comment:0 

2006.10.01 Sun涙そうそう [movie]

M03198292-01.jpg
泣いても、泣いても溢れ出す、君への思い

2001年、沖縄。いつか自分の飲食店を出すという夢を持ち、ひたむきに生きる働き者の青年・新垣洋太郎。この日はいつにも増して陽気な洋太郎だったがそれもそのはず、誰よりも大切にしている妹のカオルが高校合格を機に本島にやって来ることになったのだ。洋太郎が8歳のころ、母・光江の再婚によって、洋太郎の妹になったカオル。だが、養父は姿を消し、母も幼い兄弟を残して天国に旅立ってしまった。以来「カオルをどんなことがあっても守る」と心に誓った洋太郎だった。船着場にカオルを迎えに来た洋太郎。久しぶりの再開にどこか落ち着かない兄に対し、満面の笑みで手を振る妹。無邪気に兄を慕う様子は昔のままだが、16歳になったカオルの大人びた美しさに洋太郎は呆然とする。→涙そうそう

妻夫木聡、長澤まさみ、小泉今日子、橋爪 功、麻生久美子 、平良とみ、森下愛子、塚本高史 、中村達也。とまあ、ここまではいいとしよう。なんで船越英一郎ですか?もう彼が出てきただけで、2時間サスペンスの音楽が頭の中で鳴り響きました。ここから誰が殺されるのか、あの美しい沖縄の海で、誰がぷっかり浮かぶのか、そんなことに気をとられていたら、なんと船越さんは詐欺師の役だったんですね。普段は事件を解決するお人が、一目見ただけでわかってしまうような、下手くそ詐欺師になってしまうわけですね。笑。とまあ笑ってもいられません。

洋太郎は妹のため、自分の店のため、死に物狂いで働く。そして本当に死んでしまう。この映画最大の見せ場。しかし悲しいことに、何も伝わらなかった。真実が見えてこない。確かに涙を誘うよう、美しく作られた映画ではあるが、それ故に、人間の本当の悲しみというものが、まったく伝わってこない。圧倒的に汚しが足りない。映画を作製している側が、この「涙そうそう」という言葉に酔いしれ、映像として見せなければいけない本物を忘れている。印象は薄い。「涙そうそう」という言葉が一人歩きしている。
posted by:13:36 trackback:0 comment:0 

Skin:Babyish
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。